第6章 うつ病を克服後、転職難実感 職種が違う生産技術の道へ

「とも」のプロフィール

うつ病で数日休業し、職場での異動を懇願するも願い叶わず、転職活動。
とりあえず、すぐ退職することも考えましたが、休職で給与を一部まかなうことが
できる傷病手当もあることから一旦即辞めることはせず、病気の休業として1か月
ほど静養し、更に1ヵ月休みながらも転職活動を行います。

うつ病の症状も、その会社に出社しないとなると、自責念や吐き気もなくなり特に
生活に支障がありません。いかにその会社で出社して多忙に仕事することが苦痛
(嫌ではない)だったかわかります。1ヵ月経過しほぼ完治しています。

今度の転職活動は、就職氷河期で就職した以上に困難を極めました。

なにせ、5社目の転職活動が難しいというよりも、病気、しかも精神的な病にて
休業していた事実があることが、今度の転職で明らかに不利になるのは明白です。

一次選考の書類選考は”健康面”として回答するところはありませんが、面接の時
が問題です。特に病気といってもケガなどの外傷なら、いくらでも説得力のある
説明ができるものの、精神的な病気は
⇒「またいつは発症するかわからない」
⇒「採用してもまたうつになるのではないか」
⇒「少しきつい事を言ったらまた発症するのではないか」
などなど採用側にはリスクしかありません。

「うつ病診断され復帰した面接の仕方、受け答え」を参考にしてくだい。

なんとか面接では、きっちり説明し納得してくれ、採用して頂きました。

今回の転職活動では、採用実績全体で言うと、書類選考で20%程度で次の面接
に進め、更にその面接で5%程度の割合で採用となる結果でした。

やはり精神的な病を発症し復帰するのは難易度が上がります。

このときの採用された時の年齢は、40代、営業で培ったコミュニケーション能力と、
品質管理で培った改善能力、問題解決力を武器に今度は生産技術の職種で頑張ること
になります。

初めての職種 生産技術とは?検証のおもしろさを学ぶ

今まで、営業数年、品質管理・品質保証をまた数年経験してきており、専用工具の
製造会社、職種としては生産技術部で採用されました。

初めての職種ですが、営業・販売のコミュニーケーション能力と品質管理での
改善能力を評価されたのだと思います。

その会社は、ジャスダック上場企業で、採用時は人手が足りず、急成長していた
太陽光発電に関連する会社でした。おもに顧客は中国、インド、海外向けに輸出
しています。

急成長していることもあり、品質管理などの間接部門を今徐々に立ち上げし、
生産技術部隊のトモのときに発足となります。

生産技術とは・・・
生産技術は、製品の設計や開発から関わり、工場の生産ライン全体の生産性や品質を向上させるための工程や方法を考えます。 例えば、新しい製品の開発や既存製品の改良、生産ラインの改善に向けた生産設備の導入や改善などがあります。

生産の課題、問題点をみつけそれを解決・改善するために仮説・対策案を考案し、
スケジュールを自分で立て、検証しその効果があったなかったを判断。
あれば横展開し生産に活かし、効果がなかった場合は、なぜなかったのか検証が
間違いだったのか振り返ります。

それが仕事的に非常におもしろく、自分の仮説が正しかったときは非常にやりがい
があります。自分の性格にも合っていたのだと思います。
「こういう仕事がしたかったんだ!」と実感した日々でした(^^♪

給与もそこそこあり、仕事の内容も順調でしたが、数年が経過すると、残念な
ことに会社自体に陰りが見え始めます。

会社不振が多いので自分はの呪われてるんじゃないかと思う程、会社運に
恵まれてないと思ってきます。
でもこればっかりは、入社時どんなにその採用された会社をリサーチしようが、
そこまで予測できません( 一一)

中国のクライアントから減産指示、受注量激減の危機

前回の会社とは違い、同僚含め上司もいい人ばかり人間関係は良好でしたが、
それとは真逆に、会社の業績が悪くなる一方でした。

悪くなる原因はあまりに中国経済に依存しすぎていた事業だったこと、また社長が
ワンマン直属の部下ですら意見を言えない雰囲気でした。

大きい会社でも創業者一族が独占しているところは要注意ですよ。一族が経営していることは全ては悪くないですが、間違った方向に行くとだれも止められない傾向にあります。その典型的な例がビッグモーターでしょう

そんなこんなで、あれよあれよと経営不振に陥り、一部人員の自宅待機が数百名
単位で始まりました。

一時的に数日間の給与満額でますが、1か月後出社停止、トモも自宅待機と
なりました。

このときは、子供も少し大きくなりパパがなぜ仕事せず家にいるのか
疑問に思う時期でもありました。

こういうのって、どーしよもないですが切ないですよね。過去も退職時、または転職活動時、その頃はまだ子供が小さかったから、パパしばらく家にいる「ヤッター」遊べるみたいな。。。

業績不振であるため賞与も雀の涙ぐらいで、不安に駆られながらも、元々
おもしろい会社であり、やりがいもある為、ずっと続けたい意思もあった
ことから”辞める”という選択肢はこの時はありませんでした。

「会社が頑張って立ち直ってくれればいいのに」と願いつつ。。。

願い叶わず、数か月の長期一時帰休 辞令

自宅待機となりしばらく家にいると暇ではあったもののオチオチぼーっとしてられ
ない状況に追い込まれます。

しばらく一時帰休していると説明会にでてくれと会社側から連絡が。。。

「休業手当」の説明でした。

休業手当とは。。。
企業側の都合により、労働者が働けない状況になった場合には、平均賃金の60%
以上の休業手当を支払う義務があります。

「一時帰休した際の給与ってどうなる過ごし方」を参照してください。

給与の60%!? 勝手に思い込んでいたのですが、たあ会社に出社しなくて
良いというだけではなかったのです( 一一)

子供2人教育費やなんやらかかる時期、到底この給料じゃ養えません。

給与の60%で生活は無理ですよね。独身ならまだしも、普通はやっていけませんよね。よっぽど高給取りであればまだ生活水準を見直させばなんとかなるけど。。。

40%分の生活費をどこかで稼がないとやっていけないので、副業として製造業の
契約社員(作業員)として働くことにしました。
※生活できない事情を訴えると、会社も副業として認めてくれました。

一旦、副業するということで始めたのが、製造ラインで作業する契約社員。
まだ初期は復帰するぞという前提で転職などこのときは考えていませんでした。
結果的には会社が更に業績悪化し、転職することにはなりますが。。。。

一時帰休中なので、本業の出社はしばらくありません。
平日週5日フル 昼勤と夜勤を交互に繰り返しながら復帰を目指して
頑張っていました。
仕事の内容は、某大手の空調メーカーでエアコンの内部を組付けする仕事です。

ひたすら作業に打ち込みますが、しばらくしているとその生産ラインで生産ロス
が多いことに気づきます。

そこで不良または異常が発生した場合、契約社員は、某空調メーカーの社員を呼び
解決してもらう流れとなります。
呼んで、社員が来るまで待ち、ようやく応急処置して解決。
それまではラインも一時的に止まります。明らかに計画生産未達成となります。

そこでは、作業行っているうちに、「こういう風に作業を変更して」
「このシステム
と連携して」・・・トモは生産技術と品質管理の知識もある
ことから、作業手順とラインのシステム改善をこのようにすればと某空調メーカー
の社員に提案しました。

見事に採用してもらえ、不良率までは結果わかりませんが、改善できたように
思います。社員の方から甚く感謝されたのを覚えています。

なかなか社員でもないので意見を言って通ることはないよね。意外とアイデアがよくても今の作業に固執して改善できないことが多いのに。。。
そうなんだ。自分の勤めている会社でなくても、改善内容を採用してくれのは自分自身も嬉しいよね。ただ、何がすごいってそれを受入れる某空調メーカーの改善力に驚きです。この時はさすが!グローバルな企業と実感したよ。

そうこうしている内に、1ヵ月以上経過し、さすがに、何も会社から音沙汰もない
ため、見切りをつけ転職活動をはじめました。

7社目に向けて転職活動スタート 夜勤明けの面接きつい

副業の契約社員で某大手空調メーカーに勤務しつつ、社員推薦の話し
も声を頂いたのですが、条件が1年以上契約社員として勤務かつ問題解決・改善
の実績が必要とのこと。
契約社員としての期間が長過ぎることと、1年経過してそれでも社員になれ
なかった場合のリスクも考え、今の現状に合わないと辞退。

通常の転職活動で頑張ることにします。それがなかなか大変でした( 一一)

昼勤8:30~17:30なのですが、転職活動する上で、面接はどうしても平日の
昼間になります。

2週間毎に昼勤夜勤が変わります。ということは、このシフトに面接を合わせない
といけません。

昼勤の週の夜と土日は、履歴書作成、SPI対策、企業研究、応募などをこなし、
夜勤の週の時は、できるだけ面接をその週に入れます。
夜勤明け寝ずに、面接朝行ったこともあります。

このときはしんどかった。夜勤明けの朝の面接寝てないので。。。でも意外とテンション高く面接の結果はいいんだけどね(^^♪ でも昼から爆睡です。その日面接対応しかできません。

おかげで「スケジューリング能力」「時間管理」については格段に上がりましたよ。
次は、7社目の某大手印刷メーカーに転職できた記事です。

次の記事は、プロフィール最後になりますが、
「現職 某大手印刷メーカーに転職 改善活動に奮闘中」になります。

この6社目の転職活動と働いてみてトモが学んだこと

  • 色々な転職求人サイトに応募して1週間に数回は面接できる環境を整える
    ⇒トモが外部要因が大きいことで軽度のうつ病を発症してたとしても、
    採用担当者はなかなか短時間の面接その人の本質まで見抜くことはできません。
    ですのでもちろん「健康上の問題はありませんか」と言う問いかけでは、
    きっちりと自分の症状は言うべきです。説明する場合は、なぜそのように
    なったかを経緯エピソードも含め面接官に伝えないといけません。面接で合格もらえる確率は五分五分。
    求人サイトを多く活用した方が、必然的に採用確率は上がります。参考に「求人サイトをできるだけ多く登録して置いた方がよい理由」
    一緒に読んでみてください。
  • 会社面接時に会社の環境を観察する
    ⇒これだけ会社の面接を受けてくると、どのような雰囲気の会社かある程度
    予測することができます。
    重要なのは、転職する際に面接に行く途中、待合い室で待たされる時に社内
    の雰囲気などでわかる場合があります。例えば、トモは、面接で待たされている時に必ずトイレをお借りします。
    そのトイレが清潔に保たれているか、ポスターの張り具合やポスターの更新
    などをみたりします。その目的はちゃんと管理されているかなどを見る為。管理がきっちり行き届いていないと色々なことが想像できます。
    「社員が無関心」「管理する仕組みがない」「誰かが言わないとやらない」
    「管理しない社風」転職してもあの時気づいていればと後悔するかもしれません。まして来客で目にするところが管理されていないとなると。。。どうかと( 一一)
    これを転職サイトなどの口コミで答え合わせるすると、多少当たってたりします。興味がある方は「面接中以外で観察するところ」を読んでみては($・・)/~~~
  • 様々な転職職業の経験が自分の知識とスキルとなる
    ⇒営業・販売員・品質管理・品質保証・生産技術など、バイトや契約社員
    の経験を入れると様々のことをしてきたトモですが、それは長く同じ仕事
    をする人より確実に視野の広い視点をもち、自分のスキル向上になっていきます。退職理由はどうあれ、様々な経験が次の仕事に役立つ、アイデアが生まれる
    のは必然と思います。転職が多いから薄い知識がないスキルがないという人も
    いますがそんなことはないのです。

次は「第7章 現職 某大手印刷メーカーに転職 充実した日々

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