じっくり企業選定し、ようやく希望の会社に巡り合い内定もらって少しホッとして
転職活動に終止符をうった方、おめでとうございます。
一旦は、ホッとされているかもしれませんが、これから、今の勤めている会社の退職活動
をしないといけません!!
何それ?転職活動の反対語?
※あくまで筆者のトモが考えた造語ですのでネットで検索してもヒットしません。あしからず
目次
なぜ計画的な退職活動で有益で有意義に過ごせるのか?
別に計画的な退職活動しなくても、もちろん退職でき新しい転職先に就業できる
のですが、お金の面や人脈、強いてはスキルアップの時間など損をしない為にも
やっておくべきでしょう。
ざっくりメリットを書きだすと。。。
- 退職前の賞与受給
→退職時期をうまくすればもらえます。 - 退職先と転職先の給与つなぎを把握できる
→怖いのが退職先と転職先の給与支給日の違いです。穴埋めを予想できます。 - 有給日数の完全消化
→消滅するしかない有給を存分に利用できる。 - 外部関係者、仕入れ先に対し、丁寧さをアピールできる
→丁寧な引継ぎや後任紹介、手配を行うことで、転職先でも協力してもらえる - 退職先の上司・同僚・部下に対し信頼性・責任感UP
→丁寧に引継ぎをすると今後の帰路で相談にのってもらえ、人脈形成ができる - 有給消化中、副収入を得れる
→有給消化で、時間があることが多いのでバイトなどで稼げます。 - 有給消化中、スキルアップできる
→有給消化で、資格などの勉強が十分にできます。
これだけ有益なことがあります。計画をもって退職活動する手はありませんよ。
内定から入社まで これがおおまかな流れだ
ざっくりですが、下図のような退職活動の流れとなります。
わかりやすいようにチャート式にしてみました。
私の経験から、この流れの順序を間違えると、後から「先確認したらよかった」と後悔することになるんだ。。
しっかり調べた上で、計画をもって退職することが重要になります。
ここから退職活動の流れを詳しくみていきましょう。
以下からは、内定をもらい退職を決めた日から1週間以内に処理や手配を
進めていく内容になります。
内定通知書と内定承諾書・労働条件の内容確認
希望の企業の内定を手にすると、企業から「内定通知書」または「労働条件通知書」
更に企業によっては「内定承諾書」が送られてきます。
このような通知が来た場合、内定の嬉しさのあまり、浮足だってざっと目を
通すのではなく、しっかり確認することが重要です。
内定通知書と内定承諾書の確認するポイント
内定通知書は「あなたは内定しました」との内容が主に書かれていますが、
それと同時に内定承諾書が送られてきます。
内定承諾書とは、入社の誓約をするための書類で、採用側としては入社の意思表示の
確認・内定辞退の抑制などの一定の効果がある書類です。
確認するポイントは内定承諾書提出期限、入社日、入社前の内定取り消し条件です。
【内定承諾書提出期限・入社日に注意】
内定承諾書の多くは提出期限が設けられていることが多く、なぜ提出期限があるか
と言うと、「うちに入社してね、絶対ですよ。」という確認を早くしたいからです。
承諾書を提出して、辞退しても法的拘束力はありませんが、企業側としては
入社を確約したいもの。
承諾書の提出期限は短いとこでは3日、一般的に7日程度が多くその間に捺印
やサインをして提出します。
きっちり遅れないように提出することで、転職先の印象にも影響しかねない為
期限は注意する必要があります。
また企業によっては、入社日がもうすでに記載されていることがあります。
これは面接時に「いつ入社できますか」との問いかけで転職者が返答した内容です。
面接時、おおよその予定を入社日とした返答した場合、少し厄介になってきます。
そのときはもちろん有給消化日数や引継ぎに要する時間など考慮していませんから。
記載された入社日に必ず入社しないといけない訳ではありませんが、なるべく転職先の
希望に添えるようにしましょう。
後に「転職先に入社日を伝える」で詳しく説明しますが、上述の流れのチャート
では、1~6項目を一週間で確認し決定しないといけません。
【入社前の内定取り消し条件に注意】
内定通知書や内定承諾書には「入社前の内定取り消し条件」を記載されている
場合があります。
なお、健康状態やその他事対由により、入社日より前に入社が不適切または会社の諸事情により今回の内定を取り消す場合がございますのでご了承くださいますようお願い申し上げます。
この文書が記載されているものは、少し注意が必要です。
”会社の諸事情?”なんか「業績不振なのか?」と勘繰ってしまいますが、企業側
のリスク回避のための文言です。
例えば業績不振でリスク回避するのであれば、内定した企業のIRや
業績傾向は面接時にはチェックされていますし、そもそも採用も見送るでしょう。
異常に反応することはありませんが、ただ悪く言えば会社都合で内定を
取り消されたとしても”文句いえない”ことになります。
まぁ 一方的に内定取り消しの可能性は低いにしろ、もしやってしまうと
最近じゃ SNSとかで企業側が叩かれるためそんなことはしないと思いますが、
文書で上述のように事前に伝えた方がいいと思います。。。($・・)/~~~
早く知りたい場合は採用担当者に、詳しく「この文言はどんな時か」など
直接聞いてみるのもいいかもしれません。
労働条件の確認するポイント
記載内容は内定通知書や承諾書に記載されていることが多いのですが、給与面や休日日数、
ポスト、福利厚生などが記載されています。
もちろんすべて応募条件や面接時の説明と相違ないか確認する必要ありますが、
特にポイントしては、時間外労働の条件や試用期間や解除の方法などでしょう。
時間外労働の場合は全額賃金として払われるのか、みなし残業があるのしておき
ましょう。基本給と思っていた内容が実は、みなし残業込みだったりとかも
あるかもしれません。
記載されているかもしれません。確認しておきましょう。
1日で済ましてしまいましょう。
入社に際しての必要書類の把握
必要書類は特にすぐかき集めるものはありませんが、提出時期により
2種類にわかれます。
「退職前でも提出できる書類」「退職後に提出する書類」です。
退職前の提出書類の把握
給与振り込み先の届書や交通手段の申請など総務的な内容の書類が多く、
特に別途対応しないといけないのは、健康診断書、住民票やまれに
身元保証書の提出を求められます。
健康診断書は、毎年受けている健康診断書を提出すればいいのですが、
診断書をなくしたとなると、受診した病院に再発行してもらう必要
があるので手配が必要です。
また健康診断を事情により受けていない場合は、早めの予約受診が必要です。
そのスケジュールも必要になってきます。
住民票は最近では市役所に行かなくてもコンビニ交付もできる自治体
もある為、そんなに苦労はしません。
一番厄介なのは、身元保証書です。
非常にまれですが、何のためかと言うと、
「内定者は責任を持って仕事に取り組む人物である」ということを約束するため
の契約書で、何か損害を被る不祥事や重大な機密漏洩などしときの賠償請求
できるためのものです。
特に多いのは機密や特許が多く持っている会社であれば、必須の提出書類としています。
記入するのは簡単ですが、身元保証になる人の直筆の署名や捺印が必要になってきます。
この書類が届いた時点で、両親や場合によっては親戚等に送付し記入や捺印を
してもらわないといけません。
郵送になるとそれの日数と手間がかかりますので、すぐ転職先に提出できるように
準備しておきましょう。
退職後の提出書類の把握
退職後の書類は、「年金手帳」「雇用保険被保険者証」「源泉徴収票」退職する会社
で用意してくれますので特に必要かられてすることはありません。
後で出てきます、退職の意思を伝えた時点から、総務や人事やらで返却などの段取り
してくれます。それまで待ちましょう。
現在の就業規則を確認する
次に今の会社の就業規則を確認しましょう。
確認するポイントは、退職する場合、告知はいつからしないといけなのか?です。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
1ヵ月でいいじゃん。なぜあえて1ヵ月以上先にするの?
日数が少ない分、引継ぎもおおざっぱになり、自分の心の整理もできないまま
転職先に入社することになります。
理想は、上述の退職活動の流れのスケジュールのように退職日の2か月前ぐらいと
自分の中で設定しておいてもいいでしょう。
後、就業規則で注意が必要なのが、賞与についてです。それは次でまとめて説明します。
現在の有給日数の確認
今自分が有給が何日残っているか確認しておきましょう。
その残っている日数で退職日をある程度決める必要があります。
例えば、
20日程残っている場合は、引継ぎに1ヵ月+有給消化で1ヵ月=退職日2か月後
30日に残っている場合は、引継ぎに1ヵ月+有給消化で1ヵ月と10日前後=2か月以上
注意しないといけないのは、2か月以上になると転職先の入社を2か月以上
待たせることになるのであまり印象が良くないかもしれません。
事前に面接時に「入社には3か月かかります」と言っていれば問題ありませんが、
なかなか転職活動中は即戦力と仕事して活躍してもらいたいことが多いため
求職側もそこまで言えていないのが大半です。
「すぐ働けます」という求職者のライバルが言えてれば、落とされる懸念
があるからです。
ですので30日以上ある場合は、引継ぎ時の1ヵ月で計画的に引継ぎ状況を確認
しつつ要所要所で休み、あとの1か月丸々は有給消化で休む方がベターでしょう。
現会社の賞与支給日と付与条件の確認
賞与がもらえる時期なのか確認しておきましょう。
一般的に賞与は年2回もらえることが多い場合、6月と12月を意識すればおのずと、
退職日も定まってくると思います。
また、付与の条件があるので注意が必要です。
例えば、
就業規則には「支給日の1ヵ月前に在籍していること」など記載されていた場合、
5月末に退職しても、6月15日に退職しても6月15日支給のボーナスは受け取れます。
更に給与の締めが6月末まで勤務すれば、7月分の給与とボーナスを満額で受け取れます。
退職日を決定!!
上述でのい内定通知書、必要書類の確認、就業規則の確認、有給日数の確認、
賞与の支給日と支給条件の確認を1週間以内、できれば2~3日で確認し、
退職日を改めて考えましょう。
退職日を決めないと、次の退職に際して意思表示ができないのと、改めて転職先に
正式な入社日を回答できないからです。
退職活動での流れの例としては、退職意思から2か月後退職を設定していますが
人によって変わると思います。特に有給消化がまだ多く残っている人とか。。。
じっくりそれらを確認しながら進めていくようにしましょう。
現在勤務している職場で退職意思をしっかり伝える
ようやく退職日を自分で設定できたら、今度は今勤めている会社に退職の意思を
伝える必要があります。
ただ退職を決めた場合は、心揺らぐことなく、硬い意思で退社することをしっかり
伝えましょう。
”しっかり伝えること”が大事です。
あなたが優秀であればあるほど、会社はできればまだ長く勤めてもらい利益
に結びつけたいと思うでしょう。そうなると引き留めてくる会社もある
と思います。
まずは、メールで「退職したいのでお時間くれませんか」と上司に投げかけ
面談の時間を取ってもらうようにします。
次に面談となるのですが、
【引き留めの面談】
【引き延ばしの面談】
【了承の面談】
引き延ばしに関しては、1社経験しましたが、その場で退職の了承を得られず、
「とりあえず引き延ばそう」という意図が見え見えでした。
この場合はきっちり、その場で退職を再度伝え、しっかりした引継ぎと退職日を
その場で必ず伝えるようにしましょう。引き延ばされると、今後の退職活動に
遅れや支障がでます。
面談での退職の伝え方はこんな感じでしょう。よくこの文言で伝えてました。
チームや同僚が困らないよう引継ぎはしっかり行いますので、宜しくお願いいたします。
上司がイヤな場合でも、便宜上感謝の趣旨を伝え、少し共有したエピソードを話した後、
退職日と引継ぎの件は必ず話しに盛り込めばOKです。
基本は上司と対面して退職意思を伝えるのがスタンダードですが、強引な引き留めや、
会社の環境でうつ病など発症し会社に通えなくなった人は、対面して退職を
切り出すことは困難かもしれません。
そんなときは退職代行という手もあります。
↓参考に退職代行のリンクを貼っています
特にブラック企業での退職引き留めは凄まじいものがあると思います。
最近よく話題に上がっています”退職代行に常にお願いする”のはどうかと思いますが、
上述のように、特別な場合は一度相談してみてもいいかもしれません。
転職先の必要書類を準備
今の会社に退職の意思を伝えると、人事や総務にも上司から伝達されます。
1日や2日経過してから、今度転職先に向けての必要書類を、人事や総務に
伝達しておきましょう。
退職後の書類、「年金手帳」「雇用保険被保険者証」「源泉徴収票」などの準備
を着々としてくれます。
またその他、転職先に提出する書類で人事や総務にお願いするものがあれば、
すぐ依頼しておきましょう。
転職先に入社日を伝える
ようやくベストな転職日が決まったら、転職先に入社日を早く伝える必要があります。
転職先としては、いつ入社辞退と言われかねないか不安を抱えています。
更に内定通知書や内定承諾書などにはすでに入社日の記載もある会社もあります。
そこで入社日の記載がある場合と入社日をこちらに委ねてるパターンの伝え方
はこんな感じでしていました。
あらかじめ入社日が決められた通知書をもらっている場合
前述に説明しましたが、あらかじめ入社日を決められているのは、先にもお伝えした
面接時に「いつから入社できますか」の回答に答えているからです。
その入社日に沿うかたちが良いのですが、退職伝達後、引継ぎなどで、思いのほか
時間がかかる場合もあり、そのへんは転職先も理解してくれます。
記載されている入社日と自分で設定した退職日・入社日がたまたま合致していれば
良いのですが、大半は記載されている入社日の方が早いと思います。
転職先の設定した入社日に沿えず長くなる場合は、転職先の印象を良くするためにも、
書面回答であっても、電話で一報伝えていた方が良いでしょう。
失礼のないように、謝罪も含め伝えることが重要です。後、必ず書面で回答することも
連絡しておいた方がいいでしょう
その連絡がないと転職先としては、「先伸ばしまだ他社と比較をしているのかな?」
と思われかねません。
入社日が決められておらず入社日返答待ちの状態
内定通知書に入社日が記載されていないケースも稀にあります。
「○月○日までに入社日をご連絡ください」みたいな内容で内定通知書や入社書類
に書かれています。
もちろん、こちらで入社日をこちらで決めることができますので、期限内でできるだけ
早く伝えましょう。
期限が、1週間なく3日など短い場合、先の退職日の決定や退職意思を伝えるなど
時間的余裕がない場合もあると思います。その場合は期限日に一度、転職先に
その少し延期してもらえるよう丁寧にお願いしておきましょう。
業務の引継ぎ作業
有給消化するまでの期間は引継ぎ業務に専念します。
ここで引継ぎ業務の心得としてポイントは、手を抜かずやるべきはしっかりやることです。
ただしパワハラやセクハラ、他ハラスメントで精神的、肉体的にしんどいときは、
もちろんできる限りでかまいません。
有給消化時にやるべきこと 転職先で働く準備期間
引継ぎしっかりした後は、いよいよ有給消化にはいります。
有給消化中、皆さんは何をされる予定でしょうか?
よく聞く話しでは、有給だから給与ももらえている期間でもある為、
「好きなことをする」「ただぼーっと過ごす」「長期旅行を楽しむ」など色々考える
ことがあるかと思います。
楽し事も大切ですが、昨今の世の中、しっかり選定した転職先もいつ業績が
悪くなったり、更には人間関係や職場環境が合わなかったりする可能性もあり、
また転職活動することも考えられなくはありません。
”やるべきこと”は転職先で働く準備期間と考えるのがよいと思います。
ポイントとしては”スキルアップ”と”体力維持”です。
スキルアップは自分の取得したい資格があればその勉強や、次の転職の業務で
必要な技能・知識をすぐ即戦力として生かせるように勉強したりと色々考えられます。
例えば、スキルアップに役立つ講座のリンクです。
一度、ざっと目を通しててもいいかもしれません。
意外とどこでも共通に活用できるスキルとして、MOSの資格取得も人気です。
一般的に一日2時間程度で1ヵ月必要とされていますが、下のような対策講座
であれば、理解が深まり、もう少し時間短縮されるかもです。
有給消化でしばらくの自由を手にしますが、有意義に過ごすことにより、
今後のキャリアにもプラスなるのは確実です。
体力維持は、有給消化で長期休みで体が休みに慣れてしまい、転職先での労働が
苦痛に感じることもあると思います。
体力維持のためにバイトをおすすめします。
体力維持もできながら、一時的でありますが、副業として収入がUPするので、
その分貯蓄するか、自分の好きなことにお金をまわせる余裕がでてきます。
またこのスキルアップと体力維持のための短期バイトをしてると、
(長期休みになり慣れない環境で仕事しないといけない)入社前のブルーな気分
も抑えることもでき一石二鳥です。
有給消化の長期休み ご近所で少し困ったこと
転職をした人は、誰しも経験したことがあるかもしれませんが、有給消化中
の長期休みでご近所から「最近家にいることが多いようなんだけど、どーしたんだろう」
と思われることが多々あります。
家族内では子供が小さいと説明するのが難しいので「お仕事していた場所が変わったんだ」
と話ししていましたが、大きくなると、ある程度察っしてくれます。
それでも正直に転職したことと簡単な理由をそのときは言っていました。
退職の挨拶
そろそろ、退職日か2日前には、お世話になった部署や関係者には必ずあいさつに
いきましょう。
ひとことあるだけで、相手の印象や思いが違ってきます。
「終わりよければすべてよし」ということわざのように、迷惑をかけた人や
苦労かけさせた人もきっちりあいさつすることにより、「最後はきっちりしている」
と思ってくれます。
どうしても遠方であいさつが言えない人や出張などでいない人は、メールで必ず
連絡しておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
計画的に退職活動をすれば、退職する会社側としては、引継ぎをきっちり
行っていることから不利益を低減できます。
また自分にとっても人脈を壊さず収入面もある程度一定に保たれ、強いては
スキルアップした状態で転職先で働く準備ができます。
良いことづくめでなのです。
ぜひとも退職活動の流れに順をおって、計画をたて、実践してみてください。